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23.研究者と実務家
MBAのパンフレットによく載っているのが、実務家教員と研究者の割合です。両者のちゃんとした定義は分からないのですが、研究者=大学教授など、研究と教育だけをしている人で、実務家教員=どこかに勤めたり経営をしながら(非常勤?)で教育をしている人といったところでしょうか。
ただし、これはなかなか中身が色々です。大学教授でも、会社員などの勤務経験を経てから大学院へ進学し研究者になった人もいれば、学部卒業後にすぐ研究の道へ進んだ人もいます。また、勤務経験についても色々です。また、教授をしながら監査やコンサルタントをしている人もいますので、大学教授=理論重視で実務家とは違う人達って評価にもならなさそうです。
このあたりについての個人的な感想ですが。
MBAでは理論を現実の経営管理に応用する事が目標のひとつであったりもするのですが、やっぱり理論は難解で楽しくない場合が多いです。ですが、優れた教員の中では理論の咀嚼力が高く、しっかりと実務に役立ちそうな形にして提示してくれる人もいます。
逆に、理論に理論を重ねて終わり!って人も少なからずいます。自分の努力のせいもありますが、正直、収穫の少ない授業だったなーっと思う事もありました。
ですので、やっぱり教員の経歴や業績についてはできるだけ沢山調べた方が良いと思います。単なる実務家の割合では分からない事もあります。
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22.テスト結果
定期テストが終わりました。やはりいくつかの科目で落第した同級生がいました。
普段の業務で全く使わない科目については、やはり明暗がはっきりと分かれていましたので、取る科目については慎重に選んだ方が良さそうです。特に基礎的な科目且つ必須については、苦戦している人が結構います。
医療職で所謂意識高い系の人ですと、論文を書いたり発表したり、そうでなくでも読んだりはすると思います。そういった方については、基礎的な科目に対する対応もそれほど難しくないかもしれません。
私は幸いに出だし好調で、そこそこ良い結果を残す事ができました。ただし、MBAの成績がどれだけ後で効くのかというと、そうでもなさそうです。MBAを使って就職するわけではないので。
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21.定期試験
規定の時間数が過ぎると、普通の学生と同じようにテストのある科目があります。期末テストです。テストの内容は様々で、レポートだけの場合もあればバッチリ筆記試験がある場合もあり、そこは先生の考え方や学校の方針など、色々ありそうです。
修士課程で筆記試験(暗記試験)がある事については、少し議論の余地がありそうですが、理解度の確認になるようです。
予想通りなのですが、仕事をしながらのテスト勉強は結構大変でした。よく言われる、年齢による記憶力の低下については実感しなかったのですが、勉強時間を如何に生み出すかについては、これからも課題になるかなと思います。
そして、テストの合否についてですが、結構本気で落とすみたいです。これから専門的な科目を履修しようとしている立場としては、こんな所で立ち止まってはいられないって思っていますが、どうなることやらです。
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20.参考図書「ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学」
MBAに進むにあたって、あるいは在学中に読んだ本を紹介しようと思います。授業で使った教科書や参考書以外です。
入山章栄著「ビジネススクールでは学べない世界最先端の経営学」
割と刺激的なタイトルです。著者は発刊の時点では早稲田大学のビジネススクールで准教授をされています。それまではアメリカのビジネススクールで教鞭を取っていらっしゃいました。
ザッと読んだ感想としては、非常に真摯に淡々と根拠をしっかりともって書いていると思いました。本のタイトルは刺激的なのですが、それは編集者の意向なのかもしれません。内容としては、実務家を対象としたビジネススクールの授業と学問や研究としての経営学との違いを適切に伝えたいとの著者の意図がひしひしと伝わってきました。
表現ですが、他の経営学者の論文や本を読んだ事はあまりないのですが、自然科学に近いアプローチ・書き方なのかなって感じます。
所謂実務家と学者による経営学の違いや最新の研究結果が分かりやすく書いてあります。ポーターについて書かれている部分とかも、なるほどなーって感じです。
ビジネススクールの学生としては、非常に有意義で必読です。個人的には、ポーターよりこっちを読んだ方がいいのかなぁって思いました。
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19.1週間の履修科目:実感
私が調べた範囲では、多くのMBA(社会人向け・平日夜間&土日)で四半期制を採用しています。クォーター制とも言います。
その中で、1科目につき1回の授業は3時間で、1クォーターで7-8回の授業が行われます。これを1週間に何科目履修するかは、自分で決めます。
大学院によってはカリキュラムがほぼ決められている所もありますが、割と選択肢が用意されている所もあります。うちは後者です。
ただ、最低限の単位数がありますので、それはクリアしないといけません。と言っても、良い意味で意識高い系の人達の集まりですので、単位数のクリアを目指すというよりは、課題レポートや仕事のクオリティを維持しながらどれだけ沢山学べるかって部分を考える事になります。自分の知識欲と現実の狭間で悩むってイメージです。中には無職の方もいますので、こればっかりは個人の裁量になります。
で、現実的には最低3科目です。それ位だと、仕事をしながらでも割と課題にも対応できる様に感じます。まだ始まったばかりですが。
しかし!中には5科目履修しているサムライもいます。これは本当に大変だと思います。処理能力か体力に自信がある人は挑戦してみて下さい。私は・・・4科目です。これでもレポートが多いとちょっとしんどいかな、でも何とか大丈夫って思ってます。
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18.レポート!
さて、来ました初レポート。いまだ社会科学自体に慣れていない私としては、なかなかの強敵になりました。敵じゃないかもしれませんが。
医学文献でやってきた事を取り入れて、参考文献を検索してみたら、あー、やっぱ有料ですよねー。30ドルですかー。
文献に批判的吟味を加えようと試みましたが、まず統計処理をしていない。日本の経営学の文献は統計処理をしているものは少数派みたいです。ケースレポートが多いみたいですね。だからデータを取る手法も違います。そもそも、レポートの題材となる文献が所謂文献っぽい感じじゃない!これ、医療者はみんな思ってると思います。
ただ、「関連する文献を調べて理論を構築し、当該文献を吟味してみる。その結果、当該文献の理論を補強して裏付けたり、批判したりして、結局こんな事じゃないの?って考えてみる」って手法は使えました。ご参考までに。
ただし、GPAを見てみないことには私の手法が正しかったのか分かりません。
でも教訓。期日が結構先のレポートでも、課題として出たらすぐに取り掛かった方が良いです。じゃないと、次から次へと出てくる課題に対応できません。
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17.医療者の少し特殊な所
医療者と言いつつ、他の業界にも当てはまるかもしれません。でも大多数の業界(特に営利企業)には当てはまらない私達との違いを見つける事があります。
例えば近隣の地域のスタッフから、〇〇の治療についてどうやってるか聞かれた時には、自分達のノウハウや管理方法を伝えます。教えに来てくれないかと言われた時には、いいよって言って資料を作って行きます。
でも、それは変だと言われました。競合他社に自分達のノウハウを伝えるなんて、考えられないそうです。それは確かにそうで、営利企業なら考えられない事かもしれません。でも医療は非営利でそれで治るものがあれば・・・って考え方は、これからの世界ではどうなのでしょう。分かりません。
また、多くの臨床家は自分の専門分野の学会へ所属し、人によっては開催する側に回ったりします。学会やセミナーのスタッフをした経験のある人って結構いると思います。また、ちょっとした研究をして、スライド作って発表した事あるよって人も観光目的の人も合わせていると思いますが、それも特殊みたいです。なぜなら、普通はタダでするからです。何のインセンティブもないし仕事にもならないのに、なんでそんな事するの?って感覚です。んー、なんでなんでしょう・・・。疑問に思った事ないです。